健康・病・癒し




医者は患者に薬を処方することができる。

しかし患者の行動まで処方することはできない。






傷つけた本人が癒すのでない限り、本当の意味で傷は癒えない。






健康な人間がいつも正しいことを言うとは限らないように、

病んだ人間がいつも間違ったことを言うとは限らない。






肉体が病んでいるなら、言葉で語ることができる。

肉体が健康なら、行動でも語れる。

言葉も行動も病んでいるなら、目でも語れる。






近代西洋栄養学は、

小麦粉と牛乳と玉子とシロップを順番に飲み込めば、

ホットケーキを食べたのと同じだと言うだろう。






医者は患者を治療する。

看護士は患者を看護する。

家族は患者とともに生きる。






病とは、ハードウェア(肉体)の機能不全ではなく、

ソフトウェア(精神)の機能不全である。

ハードウェアの性能は、ソフトウェアに依存する。






本当の「癒し」とは、

二度と癒しが必要でなくなる場所へ向けて、

共に歩むことである。