あなたに必要なすべてのものは、すでに目の前を引っ切りなしに流れていると考えてみよう。それが目に入らないなら、視線を向ける方向を間違えているのかもしれない。そちらに目を向けなければ、見えないのは当たり前である。したがって、見えないと思うなら、自分がそれまで見向きもしなかった方向、分野、世界にまず目を向けてみよう。それが第一段階だ。

自分の目の前を流れていくご馳走(流しそうめん)に気づいたら、次にやることは、とにかくその流れに箸を下ろしてみることだ。少しでも引っかかったら、それを味わってみる。気に入ったら、続けて箸を下ろす。その繰り返しによって、あなたの箸さばきは徐々に熟練してくるはずだ。そのうち、獲物を一網打尽にする方法を覚えるかもしれない。そうなれば、あなたは人生の達人である。