肉体は、心の赴く方向へ向かう。舵を右に切れば、船が右に向かうように。そのとき心は言う。「なぜ私は右に舵を切ったのだろう。なぜ左ではなかったのか?」と。その「なぜ」こそが、魂の示すものである。魂の示すものに、心は従う。一方、心の示すものに、魂が従うとは限らない。心が欲するものと魂が欲するものが食い違ったとき葛藤が起こるが、結局のところ心は魂に逆らうことはできない。したがって、自分の魂のありようを知りたければ、「心ならずもそうしてしまった」という事柄に注目してみるとよい。