まず、「潜在能力」と「顕在能力」を混同してはならない。「顕在能力」とは「やってみたら、うまくできた」というものである。一方、「潜在能力」とは「やってみたことはないし、やってもうまくできるとは思えない(あるは、やってみたが、やはりうまくできなかった)が、それでも何か諦め切れない」というものである。

したがって、自分の潜在能力を見極め、それを開発したければ、自分が何にコンプレックスやジェラシーを抱いているかに注目するとよい。

あなたに、次の二つの取り組み課題があったとしよう。

「できるけれども、あまりやりたくないこと」

「やりたいけれども、できない(と思い込んでいる)こと」

前者を選ぶなら、成功しても満足は得られない。後者を選ぶなら、真っ先に満足が得られ、心が満たされていれば、機会やお金が自然に引き寄せられてくる。

あなたにとって、「そんなこと自分にはできっこない(あるいは自分のやるべきことではない)と思いながらも、人がそれをうまくやっているのをみて、うらやましいと思うもの」があるなら、それこそがあなたの取り組むべき課題なのだ。